武石地域の概要
1 沿革
長野県上田市武石地域は、江戸時代には上田藩領の飛び地で、当初は、下武石村、上武石村、後には、沖村、鳥屋村、下武石村、上武石村、下本入村、上本入村、小沢根村、余里村の8か村に分かれていました。明治22年4月の市町村制施行により8か村が合併して武石村となり、平成18年3月、上田市(旧)、丸子町、真田町と合併し、新上田市として発足しました。
2 位置・地勢・気候
武石地域は、上田市の南域に位置し、(東経138度14分、北緯36度16分)面積87ku、人口3,576人、1,440世帯、(平成29年1月1日上田市住民基本台帳調べ)武石川谷底平地に展開する中山間地です。
市の中心部からは、車で約30分の距離にあります。地域の東端を国道152号線が南北に通じ、この国道から分岐する県道62号線(美ヶ原公園沖線)が東西に走り、地域の中心部北縁をバイパスとして抜け、武石峠(1,809m)を経て松本市に通じています。更にこの県道は、途中の上本入地籍で分岐し、県道464号線として美ヶ原高原美術館を経てビーナスラインに接続しています。
地域の南は長和町、西側は松本市、北と東は上田市丸子地域と山稜を隔てて接しています。西側には地域で最も標高の高い2,034メートル、日本百名山の一つ美ヶ原高原が聳え、この高原台地を源流とする武石川の清流が、南からいくつかの支流を合わせながら、西から東に流れ、東端で千曲川の支流、依田川に合流しています。
この地域の谷底平地の標高580m〜1000mにかけて、耕地や集落が展開していますが、耕地、人口ともに下流域が密となっています。
気候は、昼夜、冬夏の寒暑の差が大きい典型的な内陸性の気候であり、晴天率が高く、年間の平均気温は約10度、平均降水量は約900〜1,000mmの少雨乾燥地帯です。積雪は稀に30cmを超える大雪を見ることもありますが、概して少なめです。冬は、1月に入ると、氷点下10度を下回る日もあります。夏は日中30度を超える日も続きますが、湿度は低く、朝夕の気温が下がるため、涼しく過ごしやすい気候です。
3 人口と高齢化率の推移
人口は、新上田市発足時、武石地域の人口は4173人でしたが、2023年4月1日現在3147人(住民基本台帳人口)と、合併時に比べ、25%近く減少しています。高齢化率は、この間12%上昇し、約41%に達しています。近年、高齢化の上昇スピードが早まっています。また、市内で、最も人口減少と少子高齢化が進んでいる地域です。