LaTeX 文書エディタ WTeXEdit7 (Ver. 7.01.01) 2023.8.2 更新   作成者: 松原 邦彦   著作権: 松原 邦彦(コスモインフォメーションラボ)   連絡先: e-mail: cil@green.marukotv.jp URL: www2.marukotv.jp/~cil/index.html 問い合わせは上記e-mailでお願いします。  最新情報は上記URLに掲載しています。Q & A もあります。参照下さい。   フリーソフトです。 フリーですからこのソフト使用におけるトラブルに関する保障は一切免除させていただきます。   しかし、改善要求はどうぞお申し付け下さい。可能な限り、改良し、公開いたします。引用は自由 ですが、必ず上記連絡先にご一報下さい。 使用環境:OS Windows 10/11      インストールの方法:   旧バージョンをお持ちの方に:  次のファイルにユーザー独自のデータ書き込みをしてある場合はバックアップを作成して下さい。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ WTeXErr.txt myindex.ist wtexedit.opt WTeXTmpl.txt WTeXPara.lst WTeXBibl.txt   TeX エラー分析用ファイル WTeXErr.txt のデータ読み取り構造に変更があります。独自のデータ を書き込みしている方は新WTeXErr.txtのデータ構造を参考にして独自データを書き込みしてお使い 下さい。    古いバージョンは次の手順で削除して下さい。「スタート」ボタン→「コントロールパネル」→ 「プログラムのアンインストール」を開き、リスト中の WTeXEdit を選択して右クリックします。    「アンインストール」で関連ファイルとレジストリが削除されます。 ●古いバージョンを使われていた方で、テキストデータの収められたフォルダーにアクセスし、    TeXコンパイラを走らせたとき ! I can't write on file .....log 等のエラーが出ることがあり ます。これはコンパイラがログファイルそのほか中間作業のためのファイルを同フォルダに作ろ うとして書き換えの許可が与えられていないことを示しています。    ●これは以前に作られたフォルダまたはファイルを利用するときに発生します。Windowsの運用 でセキュリティが厳しくなったためですから既存のファイルとフォルダに書き込み許可を与えて 下さい。該当ファイルをエクスプローラ上で表示して右クリックしてプロパティを選択し、 「セキュリティ」を表示してユーザー名を選んでから「編集」をします。   初めてインストールの方に:   (1) ダウンロードしたファイル WTeXEdt7.zip はzip型の圧縮ファイルです。ダウンロードフォルダ 保存されますから適切な解凍ソフトを使って解凍して下さい。 (2) 解凍されたファイルの中にセットアップ用のファイル       「setup.exe」 がありますからこれをダブルクリックでセットアップが始まります。 (3) セットアップ先はデフォルトでは C:\Program Files\Cosmo Information Lab\il\WTeXEditです が、任意の場所に変更できます。 (4) プログラムは Visual Studio 2022 C# で作成されおり、Windows 10/11 で動作します。開発は Windows 10で行っています。 (5) セットアップに成功したあとはダウンロードフォルダーのWTeXEdit7.zipとその中のファイルは 不要ですから削除してかまいません。  起動方法: (1) ディスクトップのアイコン[WTeXEdit7]で起動します。スタートメニューに入れたい場合は [WTeXEdit7]を選択して右クリックし、「スタートメニューに表示する」を選択すれば入ります。  使用方法: (1) 初期設定の確認が必要です。起動直後に「メニュー」−「ツール」−「オプション」を開いて 「呼び出しプログラム」の項に以下の項目がリストされているのを確認して下さい。    「プログラムの選択リスト」の項目をクリックするとプログラムのパス名が右に出ます。     [プログラムの名称]   [プログラムのパス名(デフォルト値)]   [コマンドパラメータ]     pLaTeXコンパイラ     C:\texlive\2021\bin\win32\platex.exe  (なし)           LaTeXコンパイラ      C:\texlive\2021\bin\win32\latex.exe  (なし)           DVIoutプログラム     C:\texlive\2021\bin\win32\dviout.exe  (なし)     PostScript変換      C:\texlive\2021\bin\win32\dvips.exe  -Ppdf -z     dvi-PDFファイル変換(dvipdfmx) C:\texlive\2021\bin\win32\dvipdfmx.exe (なし)    GhostScriptプログラム   C:\Program Files (x86)\gs\gs9.26\bin\gswin32c.exe (なし)     bibtex/JBIBTEX プログラム C:\texlive\2021\bin\win32\pbibtex.exe (なし)     UNIXテキストファイル行末変換   C:\texlive\2021\bin\win32\todos.exe  (なし)     Adobe Readerプログラム C:\Program Files\Adobe\Acrobat DC\Acrobat\Acrobat.exe (なし)     BoundingBoxプログラム(ebb) C:\texlive\2021\bin\win32\ebb.exe  (なし) mendex/MakeIndexプログラム C:\texlive\2021\bin\win32\mendex.exe  -s myindex.ist     Web ブラウザ      C:\Program Files\Microsoft\Edge\Application\msedge.exe (なし) BMP用bbファイル作成(dviout用) C:\texlive\2021\tlpkg\dviout\bmc.exe  -b metapost プログラム C:\texlive\2021\bin\win32\mpost.exe  (なし) スペルチェッカー C:Program Files (x86)\Aspell\bin\aspell.exe spell check --mode=tex --master=en.multi jeg2ps プログラム C:\w32tex\bin\jpeg2ps.exe (なし) 外部エディタ        C:Program Files (x86)\sakura\sakura.exe   (2) 上記のファイル情報は wtexedit.opt ファイルにデフォルト値として書き込まれています。 GhostScriptプログラム、dvioutプログラム、Adobe Readerプログラムはお手元のマシンに実装 されているファイルパスを指定して下さい。 (3) 「Webブラウザ」のパス名を確認して下さい。ヘルプファイルはWebブラウザで読まれます。 Webブラウザ以外は後でも構いません。あとはメニューの「ヘルプ」-「WTeXEditの操作方法」 -「オプション設定」を参照して残りを初期設定します。上記と同じ設定なら必要ありません。 (4) pLaTeX コンパイラその他はtexliveのフォルダ構成を念頭においています。フォルダ構成が    別の組み方をしている場合は、その環境に合わせて各使用プログラムのパスを設定してください。 (5) プレビューに使用するプログラム:起動されているプレビュアプログラムを識別するために 「プレビュアのクラス名」を指定しておきます。 dviout ならクラス名は dviout, Acrobat Adobe Reader 8.0 以降なら AdobeAcrobat とします。 Adobe Reader X または Acrobat Reader DC なら AcrobatSDIWindow とします。 それ以外をお使いなら「ヘルプ」−「WTeXEditの操作方法」を参照して下さい。 (6) mendex.exe は日本語対応の索引作成プログラムです。MakeIndex.exe は欧文用索引作成の プログラムです。どちらか一方を指定します。コマンドパラメータにはスタイルファイル myindex.ist が指定してありますが、指定は自由です。2つを使い分けるにはその都度ここを 書き換える必要があります。参考文献(1)の第10章を参照してください。 (7) スペルチェッカーはTeXLiveには含まれていませんが、GNU.Aspellのページ(http://aspell.net) からダウンロードできます。プログラムと付属辞書をC:\Program Files (x86)\Aspellの中に フォルダー\binと\dicを作成し、必要なファイルを入れてあるとします。もしほかのフォルダにある 場合はそれに従って上記(1)を書き換ます。 (8) jpeg2ps.exeはTeXLiveには含まれていませんが、過去に使ったことのあるユーザーは手持ちの    プログラムを適当なフォルダに入れておきます。使うことが無い場合はデフォルトのままにして    おいて結構です。 フルパスを設定してあればいずれのケースも「環境変数の設定」は不用です。 主要な機能:   ・TeXテキストの編集のほかにプリアンブル、各種記号をワンクリックで入力できます。   ・フォルダ、ファイルのツリーが表示され、ワンクリックでTeXファイルが読み込まれます。   ・pLaTeXコンパイラ、LaTeXコンパイラ、DviOut、GostScript、DviPdf、Adobe Reader などが 直接駆動できます。 ・エラー分析機能: LaTeX コンパイラのレポートする重大なエラーを抽出表示します。現在は 出現頻度の大きいものに限定しており、全てのエラーに対応はしていません。   ・仕上がり文書を参照しながら編集出来ます。エディタを開き, ビュアを開いて修正を加えます。   ・ログファイルの参照機能:TeXコンパイルされるとログファイルがエディタ下部に表示されます。   ・各種コマンドの簡単入力:コマンドの持つパラメータはリスト形式に表示され、選択できます。   ・図やグラフ挿入は対話型入力ボックスによってコマンドを書込みできます。 ・章節および式番検索機能:比較的長い文章や論文の作成編集に便利です。   ・文献データベースユーティリティ bibtex/JBIBTEX をワンクリックで駆動できます。また、 文献データベース作成用のコマンド雛形入力機構をツールとして組み込んでいます。 ・索引作成コマンドを入力でき、MakeIndexやmendex.exe をアイコンで操作できます。   ・Word, 一太郎などで作成された文書を一旦 .txt 形式に落とし、それをTeX文書に書き換える ことが容易に行えるように工夫してあります。   ・数式記号、ギリシャ文字などの連続置換:txt 形式に落とされた文書の全角文字からの変換が    効率的に行えます。 ・picture環境に対応した描画ツールをいくつか内臓します。しかし完成したものではありません。    多くの場合、手直しが必要になります。 ・英文スペルチェッカーをインストールしてあればこのエディター内から簡単に起動できます。   参考文献 (1) 文書作成については 奥村晴彦氏 著「LaTeX2e 美文書作成入門」(改定第5版)技術評論社 発行(2011年)を全面的に参照しています。各種の命令の構成もこれに習っています。 (2) LaTeX2eコマンドブック 藤田眞作 著 ソフトバンクパブリッシング (2005年)                                  K. MATSUBARA