剣岳
当初は、八つ峰全山縦走の予定だった
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2002年5月3日 14:30 室堂着、16:45 剣沢小屋着
途中、足がつりそうになる。「水をたくさんのんで、塩をなめるといい」と
アドバイスを受ける。
篠原 グループ
上倉
肥後
イエウエ
棚橋 グループ
本間
桶田
吉川
このグループ編成で取り組むとのこと
5月4日 雨
小屋で懸垂下降の練習
5月5日 朝遅くまで雨、午後散歩にでる。
5月6日晴れ
八つ峰5-6のコルから八つ峰上半〜剣〜剣沢小屋〜室堂〜東京
0時起床の1時出発。以外と寒くない。ここ2日間の雨で八つ峰の一峰より崩壊があり土石流剣沢まで出ている。危険極まりない。
5-6のをコルを確認し、向かう。このとり付きをルートファインディングし、判断する能力が求められるとのこと。篠原さんと棚橋さんが、5-6のコルにしては、間隔が狭い感じがする、といったところから、再確認をし、晴れて、5-6のコルを見つけた。
薄暗い中、過去の、経験、感覚を駆使し発見していくのは並大抵の事ではないと感じた。
これからの、登攀に備え、このコルで、日の出を待つ。刻一刻と空が白んでいく。
東の空の朝焼けと、キリっとした月をバックに、いざ出発する。
遥か下の方に、雲が綿菓子のようにふんわりしている。懸垂下降は昨日の練習を思いだし、取り組む。
5峰の上の三日月と朝日のコントラストが絵になる。
8峰の懸垂下降は、まっすぐに降りるのではなく、斜めって降りる事になり、難しいと思った。
ましてや、当初の予定でザックが20キロほどあったら、どうだっただろうと考えるとそら恐ろしい限りだ。
剣の本峰を踏んだとき360度のすばらしいパノラマを満喫する。冨山湾、能登半島が見え、となりは新潟と思うと、
心なしか嬉しい感じがした。
カニのヨコバイでは、あとから(帰りのあづさで)棚橋さんに、クライミングダウンが遅いと指摘を受ける。
平蔵谷は、シリせードであっという間に降りてきて、そのあと、剣沢のうんざりするほどののぼりを一歩一歩こなす。
先頭の篠原さんは、正確なリズムで歩いている。真夏を思わせる暑さと、肩の痛さ、呼吸、、、、
歩みを止めたらダメなんだと自分に言い聞かせ、黙々と歩く。
剣沢小屋が見えてもなかなか到達せず。本当に遠く、つらかった。
小屋で帰りの支度をし、室堂に向かう。
アルペンルートも駆け足。
帰りのスーパーあづさのなかで、棚橋さんのヒマラヤ遠征の壮行会をささやかに行う。
今日一日よく歩いたものだ。
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